NPOチャレンジスタッフが卒業しました!

 

今年の5月から、NPO法人NICEのプログラムを通してフクシマ環境未来基地に来てくれていたはるちゃんのNPOチャレンジスタッフとしての活動が先月修了致しました。7か月間の様々な活動と住み込み生活を経て、とてもたくましく強く成長しました。そして下三坂のお年寄りだけでなく、森づくり活動を長年続けられているベテランの方々、そしてボランティアに来る若者たちなど、多くの人を笑顔にしてくれ、元気といい刺激を残してくれました。7か月間、はるちゃんの活動を支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。

そんなはるちゃんからの活動報告です!

 NPOチャレンジスタッフの活動を振り返ると、福島での活動は初めてのことや挑戦の繰り返しでした。
フクシマ環境未来基地のメインの活動は森づくり活動ですが、今まで森づくり活動をしたことはなかったので、道具を初めは使いこなすことができず苦戦しました。どうやって使うのか、教えてもらってもなかなか上達できませんでした。しかし毎日森に行き整備していくうちに、使いこなせるようになってきたのを実感すると作業が楽しかったし、みんなで整備して達成感を分かち合うことも楽しみの一つでした。今では刈払機も一応使えるようになりましたが、まさか自分がこんな機械を使うようになるなんて思ってもみなかったです(笑)しかし元々自然が好きだったこともあり、森づくり活動を通して森についての知識が増えていくことが嬉しかったですし、自然を保護する大変さやその大切さも学ぶことができ、日本の森林や山がもっと好きになりました。

 チャレンジスタッフ期間中は森づくり活動以外の活動もたくさんありました。コンサベーションのリーダーや熊本でコーディネーターをしたり、子どもキャンプのボランティアをしたり、ワークキャンプやイベントの企画もしたり、今までしたことのなかったことを沢山させていただきました。また、机上で学ぶのではなく、森や海岸林や被災地など様々な現場に行き、そこでの実際の経験から学んだことは私の貴重な財産になりました。
このように一つの活動に絞らず様々な経験ができたことや、ボランティアとしてではなく基地のスタッフとして活動させていただいたことで、子どもから年配の方まで幅広い世代の方たちやNPOスタッフの方たちと一緒に活動ができ、またボランティアや社会問題に対して多方面から意見を聞くことができたことで、自分の観点や考えを成長させることができたと感じています。

また、基地の活動の大学生参加者たちと一緒に作業や寝泊まりをして共にボランティアをする仲間になれたことも私の活動を充実させてくれましたし、若者のボランティア活動は、やり方次第で社会にいい影響を与えることができるのではないかと思うようになりました。

チャレンジスタッフをしたことで分かったことは、日本にも多くの課題があって、助けを必要としている人・状況があるということです。私は大学で国際関係を専攻していることもあり、以前は海外に目を向けていることが多かったのですが、福島での活動や生活を通して、森林整備をする人の不足、地方の過疎化、耕作放棄地の増加、自然災害の多さや復興の難しさ、貧困問題など、多くの課題が私たちの周りにあることに気付きました。日本がこんなに色々な課題を抱えていることに驚きましたし、他人事ではない身近なものだと意識するようになりました。今こうしたことに気付けたことは、大きく前進できた部分だと思います。私を含め、若い世代や学生がこうした課題に少しでも取り組んでいければいいなと思います。そのために、福島での経験は必ず役に立つと思いますし、今後ボランティアをしたり他の活動に取り組む中で大きな力になるだろうと思います。

生活面では、三和ハウスで7か月間過ごしたことで生活力がつきました。薪で火を起こすことができるようになったり、家のものを修繕したり、野菜やお米を育てたのも楽しかったです。地域の人たちもよくしてくれて、人のつながりの温かさを感じました。

大学を休学してこのプログラムに参加するか決めるときには悩みましたが、やってみたいという自分の気持ちに従って挑戦してよかったです。自分にもこういうことが出来るんだと発見したことはこれからの活力になると思います。福島での生活や活動の経験をどう活かしていくかは自分次第ですが、これからの取り組みや将来にプラス活かしていきたいです。